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zoom RSS 根っからの風来坊、それが金田一耕助  

<<   作成日時 : 2006/09/19 22:52   >>

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最初に言う。私は「名探偵コナン」を好きでよくみる。

そして、映画やTVの探偵・推理もの全般、好きである。

ポアロもTV版はあまりみていないが、昔はやった映画は鑑ている。「オリエント急行殺人事件」「ナイル殺人事件」「地中海殺人事件」等。友人からTVがおもしろいといわれたので、今度みるつもりである。

また、犯人が映像的に判明していて、刑事が犯人に早く目星をつけ、追いつめてゆくパターンも好きである。「刑事コロンボ」や日本でいうと「古畑任三郎」等。どちらもほとんどの作品をみている。全部みてるかな?

また、漫画でも気にいったものはみたりする。

「金田一少年の事件簿」これは原作も単行本を数冊読んだし、堂本剛のTV2シリーズは全てみた。また、金田一耕助の孫という設定ではみずにはいられなかった。

また、繰り返しになるが最近では「名探偵コナン」をよくみる。
サンデーの原作は数話しか読んだことないが、最近のTVや劇場版は最新作以外は全て鑑ている。
非常に好きな作品である。

先日、本ブログにおいて「金田一耕助にとっての真実 」というブログを記した。
これは、ネットで、フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』の金田一耕助の項を読んだ際に、
『名探偵コナンで「探偵が犯人を追い詰めてみすみす死なせては殺人者と同じ」という趣旨の発言をした(させた)主人公の工藤新一および作者の青山剛昌は直接的でないにせよ、金田一のように犯人が死んでしまうことの多い探偵を根本的に否定していると思われる。』

という記述を読んだ際、これはまぎれもなく金田一耕助のことだと思ったことがきっかけ。
また、実際にブログを書く決心をしたのは、この記述の何行か上に、
『爆笑問題の太田光は探偵の話題で金田一の防御率に関する話題になった際に「俺は事件が起きて『しまった〜』なんていう探偵には絶対に依頼しない」と自身の書籍で語っていた。
』という記述を読んで、ギャグかもしれないが、うわべだけの判断で書いたようなこの記述に立腹してのことである。

※余談だが、『ウィキペディア(Wikipedia)』でもあるとおり、主要10作品を選定し、探偵が事件に関与してから、解決するまでに起きた殺人件数を作品で割るという方法で算出する殺人防御率でいくと金田一耕助は一番低い探偵である。しかしそれは、「八つ墓村」「三つ首塔」「悪魔が来りて笛を吹く」等の大量殺人が含まれているために当然低くなる。対象を全77作にして算出すると1.5で低くはない。


もちろん、人の考え方は様々であるので、金田一耕助の行動を批判するのはかまわない。しかし、批判するにしても金田一耕助が何故そうするか、彼のヒューマニズムは是非しっていてほしい(知った上での批判かもしれないが、そして、私がブログに記したとこで誰が読むという訳ではないが)。
その自分の気持ちがおさえなれなかったのである。


私は、上記の通り、「名探偵コナン」は好きな作品である。

それぞれの作品において、原作者の考え・思いがあり、その作風及び主人公の設定・キャラクターがある。それぞれ違うのは当然のこと。

横溝正史は「本陣殺人事件」を執筆の際、この事件を解決するのに一番適しているのは、かわりものの風来坊であると判断し、金田一耕助を誕生させた。そしてシリーズ化し、そのキャラクターをかためてゆき、彼のヒューマニズムを完成させていった。また、その作風に関して、田舎での連続殺人は編集社からの要望で「獄門島」のような見立て連続殺人の作品をと依頼されて書いた部分もある。
青山剛昌は彼なりものの考え方、好む探偵像をもとにコナン、つまり工藤新一を完成させたのであろう。工藤新一の考えでいうと金田一耕助は凶悪な連続殺人者となる。

比べることはナンセンスだが、あえて行ってみる。

金田一耕助と工藤新一。
この2人の名探偵、唯一の共通点はその優れた推理力ただ一点である。他に共通する点は皆無。私なりの分析をする。

工藤新一。
彼は真面目である。めったに冗談もいわず、また女性に関しても蘭への接し方をみるに、奥手で純情な部分がおおい。また、シャーロック・ホームズのファンで、「不可能なものを除外していって残ったものが、例えどんなに信じられなくても、それが真相である」というホームズの推理論を好きな言葉としている。また、育ちも父は有名な推理作家、母は元女優で、幼少よりハワイにいっていたことが多いらしく、その暮らしも裕福であったと思われる。そして、なにより高校生。つまりまだ10代の少年である。
この設定からは、当然、正義感がつよく、純粋に真相をつきとめ、警察に引き渡す。これが当然のキャラであろうし、作者がのぞむ姿であろう。

金田一耕助。
生涯独身。その人生で愛したとされる女性は数人。しかし女癖が悪いとの説もある。19歳で渡米し、一時麻薬に溺れたことも。また、東京では何度か探偵事務所を開くが、つぶしてしったこともある。また久保銀造や同窓の風間俊六などパトロンが存在し、住居も風間の愛人の旅館に転がりこんだこともある。また酒も煙草もやり、推理力はあるが、生活力のまったくない男である。戦争にいっており、また戦後の闇の時代を経験してきた男である。
これが、横溝のほっした根っからの風来坊のキャラであり、その時代背景も影響し、あのヒューマニズムが生まれる(作者自身のおいたち等も当然影響する)。

それぞれだけのファンにいわせると、金田一は『偏屈で無能な殺人者』、工藤は『杓子定規な青いガキ』ってところだろうか・・・

基本的にそれぞれの作品において、ああすればと思うことはあっても、実際そうなると作品自体作者のおもうところでなくなり、なりたたなくなってしまう(映画やドラマで原作をいじる場合も)。
が、あえて、それぞれの作品の一場面で主人公を変えてみるとわかりやすい(作品全体でいれかえると展開や作風が壊れ、前述の通り作品自体がなりたたなくなる)。

「獄門島」で真相が判明したあと、勝野が冷たいものをといって、金田一、早苗から離れる場面。工藤新一であれば間違いなく勝野を引き留める。
「天国へのカウントダウン」でコナンが真相を語ったあと、日本画家が薬を飲もうとした場面。金田一耕助であれば、そこにいた灰原に話しかけ彼女の気をそらし、画家が薬をのんだあと「しまった!」と言ったであろう。

簡潔にいうと、

正義感のつよい若いおぼっちゃま探偵と、変わり者の根っからの風来坊探偵。

共通点などあろうはずがない。

今一度、等々力警部の発言を記そう、
「・・・これが金田一耕助流のヒューマニズムとでもいうのかね。おかげで事件は解決できるが、ホシは逃がしてしまうということがちょくちょくあるよ。つまり、そのためにこのひとは、最後の瞬間までわれわれに手のうちを手のうちをみせないんだからね。・・・・」

金田一耕助と工藤新一、どちらも好きだが、どっちかっというと私はやはり、断然に金田一耕助である。あの独自のヒューマニズム、以前にも記たが、私は彼にハードボイルドを感じる。つまりそれは優しさ・・・



後記

自分でもバカなブログを書いたと思う。
架空の人物、しかも原作が小説と漫画の主人公を比較するなど・・・
しかし、キーボードをうたずにはいられなかった。気がつくとうっており、書いてはまた、改稿し公開、そしてまた改稿。心がおちつかないのである。

ある事柄についての考えは人様々である。別の人間だから当然である。それは当然理解している。
しかしこの度、冷静に考えるとコナンの「迷宮なしの名探偵、真実はいつもひとつ!」というこのコピー(セリフ?)。違和感を感じる。(詳細は、「金田一耕助にとっての真実 」を参照)。
今までは気にせず楽しんでみていたのに何故か?それはあくまで漫画・アニメとしてわりきってみていたからである。それが今回、同じ土俵にたとうがごとき、金田一を批判する発言(セリフ)。私はやはり、理解をしめしているつもりでも、違和感といか、怒りの念を青山剛昌氏に感じたのであろう。

ただ、最後に今一度、「名探偵コナン」は、これはこれで好きでよくみている作品で、私は工藤新一を批判したり、否定する気はない。その作風も理解している。今後も漫画・アニメとして楽しんでいきたい。

それを書いた上で、以下の文章を最後に書かせてもらい、青山剛昌氏に送る。


「奥様の姿がみえませんねぇ」
画像

遠い坂の上から、自ら命を絶った奥方を乗せた人力車を彼は見つめている。
そして、静かに消えてゆく・・・

これが金田一耕助。日本を代表する名探偵である。












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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
はじめまして^^
この度は 拙ブログにコメントを頂戴し、ありがとうございます。

さて、金田一耕助 私は作者の横溝正史共々 大好きです。

だから、「金田一少年の事件簿」で 耕助の孫と名乗る主人公が「ジッちゃんの名にかけて」なんて台詞を言うのを見た瞬間に 少年マガジンを引き裂かんばかりに激怒したものです^^

ま、落ち着いて考えればマンガや小説の話ですから 真剣に怒るのは野暮とも気づいております。^^;

たぶん、そんな私とは意味は違うと思いますけど「コナン」に感じた思いに関して 私は私なりに同様の思いを抱いた事があります… ただ、その事だけ申し上げたくコメントさせて頂きました。

ブタネコ
2006/09/20 19:45
コメントありがとうございます。
確かにおっしゃるとおりです。真剣になるのは野暮だとは思うのですが、何かおさえきれない感情にかられブログに書いたした次第です。
私もまだまだ青いということでしょうか。

しかし同様の思い抱いた事があるとのコメント、非常に嬉しく思います。
貴殿の横溝正史や他の探偵小説への探求の深さから比べると、私はただの映画好きでまだまだファンとはいえないと思いますが、とにかく好きなのです。

コメントいただきありがとうございました。
イエローストーン
2006/09/20 21:07

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