津山30人殺し 

昭和十三年五月二十一日、午前一時頃、都井睦夫は同居の祖母が目を覚まさぬよう足音を忍ばせ屋根裏部屋へ上がった。彼は、黒詰め襟の学生服に、軍事訓練用のゲートルを両足に巻き、地下足袋に足を通した。頭には手拭いを鉢巻き状に巻きつけ、左右に2本の懐中電灯を取り付け、自転車用のナショナルランプを首からつり下げ、ひもで胴に固定した。日本刀1本とあいくち2口を左腰に差し、ひもでくくり、さらに皮のベルトでしっかりと締めた。手には猛獣狩用の12番のブローニング、ポケットに実弾100発、さらに左肩から右脇にかけた雑嚢には弾薬、実弾100発。

場所は岡山件津山市から北へ20キロ、鳥取との県境に近いのどかな山村。我が国犯罪史上最悪、未曾有の大惨劇が起きた・・・

死者30人(即死28人・重傷の末、死亡2人)、重傷者1人、軽傷者2人 被害者計33人
年齢は11歳から86歳まで。

村人が寝入っている夜中に・・・、首を切断、日本刀で首・胸を突き刺した後に口の中にも突き刺す。また至近距離より猟銃でダムダム弾により射殺。さらに11歳・14歳の少年を日本刀でメッタ斬り・・・

1時間半に渡る惨劇の後、午前五時頃、都井の自殺死体が山の中の仙の城山頂で発見された。ブローニング猟銃の銃口を心臓にあて、右足の親指で引き金を引いた・・・

それは、自分を邪魔物扱いする部落民を殺害する綿密な計画。前日の夕方、自転車で襲撃予定の家も何度も往復して下見、さらに送電線の電柱に登り、電線を切断。部落全体を暗闇にした。電力会社に修理を依頼する村人はいなかったという。

「どうせ肺病でしぬんじゃから、阿部定以上のどえらいことをやってやる」と友人に漏らしている。

これが「八つ墓村」の三十二人殺しのモデルである。横溝は疎開先の岡山でこの話を聞き、小説に取り入れた。マスコミ等により、広く知られた事件だが、警察の正式な記録にはこの事件はないという。

ご存じの方も多いと思うが、この事件。
横溝のおどろおどろしい事件は全て創作だとおもっていると、現実のがさらに恐ろしいことがこの世にはあるものである・・・・

しかし、「八つ墓村」の映像化は、ろくなものがないな。稲垣のはひどかった。途中からハチャメチャ!


※訂正1;上記の稲垣版の「八つ墓村」を見直しました。かなり出来がいいです
 私は録画していたので、キチンとみていなかった。ただ、村人が暴動をおこすシーンが目につき、全員が頭に懐中電灯をさしている画をみて、原作どおりかどうかはわすれてしまって不明ですが(原作にもそうようなシーンがあるはずないと思いますが)、松竹版にはあのようなシーンはなく、あの姿をみて勝手にハチャメチャだと感じ、テンションが下がってしまったのです。それ故、録画したのもそれ以来みていなかった。



市川のは原作に一番近いとおもうが・・・、大ブームになった松竹のも、金田一がなあ・・・
話の筋は一番よいのだが。


※訂正2;市川版も鑑賞し直しました。残念ながら上記の文は間違いです。市川作品ということで、よく覚えていないにもかかわらず、デキはよかったはずだとの先入観で記述してしまいました。原作に近くありません。TVの稲垣版がデキがよく、原作にけっこう忠実に描いていのに比べ、原作の核ともいうべき部分、重要な側面が描かれていません。正直、稲垣版をみてからはストーリー自体非常に物足りなさを感じました。ハッキリ言ってがっかりでした。
もちろん、トヨエツの金田一にも不満ですが、それ以上にストーリー自体が・・・・。



この「八つ墓村」は事件の謎解きをするのは当然金田一耕助だが、物語の中心は寺田辰弥である。原作でも金田一は所々の要所で登場し、フッラと彼があらわれる度に、事件の闇がはれて進展していくという作りである。その為、金田一は出突っ張りでない為、松竹のように映像上の主役は辰弥になる。ちょっとしか現れずに活躍する金田一が非常にいいのだが・・・

画像











この記事へのトラックバック

  • 八つ墓村 #677

    Excerpt: 1996年 日本 127分 この話が人気なのはやっぱり原作の良さだと思う。と書くといかにも原作のファンのような感じだが、すみません読んでません(笑)実際に起きた事件である「津山30人殺し事件」のエピ.. Weblog: 映画のせかい2 racked: 2006-11-15 07:34