刑事ものの名作・傑作はサンフランシスコから
サンフランシスコ警察の敏腕刑事ブリットは、野心的な政治家チャーマスから裁判の重要証言者の護衛を依頼される。
その証言者ジョー・ロスはマフィアを裏切った男。ところが、ロスはブリットが目を離した隙に、何者かによって射殺されてしまう。チャーマスに責任を追及されるブリット。しかしブリットはロスが生きているとの情報を流し、犯人をおびきだそうとする・・・。
1968年公開 主演 スティーブ・マックイーン 「ブリット」
刑事ものの名作・傑作である。アカデミー編集賞受賞。
のちに公開される「ダーティー・ハリー」も刑事ものの傑作であるが、この2つの刑事ものはタイプがちがう。
マックィーンのクールでニヒルな演技とピーター・イェーツのシャープな演出。
特に凝ったテンポのよいタイトルバックは非常に好きである。
また、クルマのガラス越しや、ボディの反射からのマックィーンをとらえる凝ったカット。ラロ・シフリンの音楽もよい。
マスタングGT390でサンフランシスコの急斜面を走り抜けるシーンはカー・アクションの元祖。
よく見ると、同じシーンを繰り返している部分もあり、今見ると普通ではあり、全体のテンポも今の映画と比較するとノンビリと展開しますが、60年代の作品としては非常にデキがよい。
また、アクションはあくまで1部にすぎず、ブリットの私生活、彼女である一般人と血の流れるのが日常である刑事とのギャップ、刑事としてはきれものだが、都会に生きる人間としてのやつれ等を絶妙に描いている。
黙々と事件の真相をおうキレモノのブリットのクールさがたまりません。
余談ですが、ラストの空港でのシーンでマックィーンは片方の耳がほとんど聞こえなくなったとか。
刑事との生きる世界の違いから彼女とけんかしてしまうブリット。事件解決後、部屋へ戻るといつものようにベッドには彼女が。それを見たブリットは、洗面所に向かう。そして、自分の顔を鏡に映し出す・・・
刑事そして私人としてのブリットの両立させる大都会に生きる人間の複雑な思いと疲れ。常に死体を目にする世界を空想にたとえると、家に帰った時にふと現実に戻ったように錯覚する思い。このラストショットはまさにの秀逸である。
その証言者ジョー・ロスはマフィアを裏切った男。ところが、ロスはブリットが目を離した隙に、何者かによって射殺されてしまう。チャーマスに責任を追及されるブリット。しかしブリットはロスが生きているとの情報を流し、犯人をおびきだそうとする・・・。
1968年公開 主演 スティーブ・マックイーン 「ブリット」
刑事ものの名作・傑作である。アカデミー編集賞受賞。
のちに公開される「ダーティー・ハリー」も刑事ものの傑作であるが、この2つの刑事ものはタイプがちがう。
マックィーンのクールでニヒルな演技とピーター・イェーツのシャープな演出。
特に凝ったテンポのよいタイトルバックは非常に好きである。
また、クルマのガラス越しや、ボディの反射からのマックィーンをとらえる凝ったカット。ラロ・シフリンの音楽もよい。
マスタングGT390でサンフランシスコの急斜面を走り抜けるシーンはカー・アクションの元祖。
よく見ると、同じシーンを繰り返している部分もあり、今見ると普通ではあり、全体のテンポも今の映画と比較するとノンビリと展開しますが、60年代の作品としては非常にデキがよい。
また、アクションはあくまで1部にすぎず、ブリットの私生活、彼女である一般人と血の流れるのが日常である刑事とのギャップ、刑事としてはきれものだが、都会に生きる人間としてのやつれ等を絶妙に描いている。
黙々と事件の真相をおうキレモノのブリットのクールさがたまりません。
余談ですが、ラストの空港でのシーンでマックィーンは片方の耳がほとんど聞こえなくなったとか。
刑事との生きる世界の違いから彼女とけんかしてしまうブリット。事件解決後、部屋へ戻るといつものようにベッドには彼女が。それを見たブリットは、洗面所に向かう。そして、自分の顔を鏡に映し出す・・・
刑事そして私人としてのブリットの両立させる大都会に生きる人間の複雑な思いと疲れ。常に死体を目にする世界を空想にたとえると、家に帰った時にふと現実に戻ったように錯覚する思い。このラストショットはまさにの秀逸である。