「ゴッド・ファーザー」、その呼称の重み

「ゴッド・ファーザー」の冒頭のシーン。

娘のコニーの結婚式の日、葬儀屋のボナセーラがヴィトのもとへ頼み事に訪れる。
彼の娘はヴィトの妻が名付け親なのだが、彼はマフィアと関わりをもつことを嫌い、ヴィtトを長年さけてきた。
ところが娘がチンピラに襲われ、重傷を負った。警察に訴えたが、そのチンピラ達は執行猶予で釈放。
奴らを殺してくれ、金は払うと頼み込むボナセーラ。

ブラインドの降りた室内。
ヴィトは口をひらく。
「何故、最初に私のところへ来ない?」

ヴィトは彼の本心を見抜いており、長年遠ざけておきながら何故今更私のところへと依頼を断る。

「私を避けてきた。それがいきなり娘の結婚式の日に来て、ドン制裁を?」
「私のことをゴッド・ファーザーとも呼ばずに、友情もなしに」

ボナセーラはすがるように彼をみつめ、ヴィトの手をとる。
「ゴッド・ファーザー」
そう言って彼はヴィトの手にキスをする。

一転し、ヴィトは彼の頼みを引き受ける。娘の結婚式の祝いとして。


これは非常に効果的なシーンであり、恐ろしいシーンである。
“ドン”、“ゴッド・ファーザー”という呼称の重み、敬意、恐怖そして忠誠。それは呼称だけでなく、ドン本人へのものに直結する。

つまり、“ゴッド・ファーザー”の恩には必ず応えなければなならい。鉄の絆・忠誠。
裏切りは許されない・・・

その強大なる脅威を表現するにふさわしいシーンである。

画像



つづく







ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 0

この記事へのトラックバック