「ポセイドン」
大晦日の夜。北大西洋を航海中の超豪華客船・ポセイドン号では、華やかなパーティーが開催されていた。
様々な思いを抱えつつ人々が豪華な船上パーティーを楽しんでいた。そんな中、超巨大津波がポセイドン号を飲み込んだ。船は完全に転覆し、乗客たちは上下反転した船の中に閉じ込められてしまった・・・・。
「ポセイドン」 2006年 アメリカ
監督 ウォルフガング・ペーターゼン
主演 ジョシュ・ルーカス
出演 カート・ラッセル エミー・ロッサム リチャード・ドレイファス マイク・ヴォーゲル
オリジナルは鑑賞していませんので、比較などはできません。
しかし、単純に脱出アクションとして楽しめました。
映画に深みがないや、人間関係が弱い等の感想もみられますが、求めている所が違うと私は感じました。
人間ドラマでは全然ないですし、パニックカテゴリーですが、やはり脱出アクションであると感じます。
当然、いつもながら映画的な部分、つまり違和感は感じる点は多々あります。それはいつもの通り、わりきって作風をみきわめ楽しんだほうがいいと思います。
脱出劇を描いており、登場人物達の説明というか、感情移入に必要な最低限の背景を描き、人間関係も描くには描いてますが、その部分を重視すべきでなく、全ては脱出する為に行動を共にするという部分を描く為のものです。
そこに単純に集中すべきで、映画もそこしか描いておらず、そこを楽しまないと底の浅い、つまらない作品に感じてしまうのでは。
大型の船ながら、いきなり脱出劇の規模は小さくなりその点、正直不満に感じますが、結果OKだと思います。少人数の人間に絞りこみ、現実にはあり得ないながらも、映画的にはうまく男女と親子をつまり人間配置を絡め、まぁオースドックスといえばそうですが、脱出に関してはけっこううまく緊迫させ、スリリングに描いていると思います。
ヘタに大勢の人間と多くの場面を描くといわゆる大作にはなりますが、よほど本と展開及び編集をうまくみせないとダレたり、主軸が明確にならなかったりしてうまく描けない場合も多く、また背景や人間関係、出来事をうまく配置させ描いたしても長時間を覚悟で製作しなければそれこそ、底の浅いパニックとしても、人間ドラマとしてなりたたないものになってしまいます。ですので、これはこれでこじんまりと単純に楽しむ部分でいいのではないでしょうか。
また単純な中にも人間の自らの生死のかかわった極限での選択などをアッサリですが描いており、あれはまああれでいいのでは。
実際にあんなものでなないかとも哀しいことですが、想像します。自分が死ぬのは誰しも望まないわけですし、1人なら助かるものを2人共に死なすのはそれこそ良心が許しません。非情ではありますが、まさに非常であり、その深刻さを描く点においては生きますし、客観的な立場では、苦渋ではありますが、究極ではなく当然の選択だと感じます。
自分も身内ならまた違いますが、ドレイファスの立場ならなりふり構わず、夢中で下の人間を蹴落とそうとしたでしょう。もう正気の沙汰でなく、狂ったように・・・。しかし、逆であればそれこそ死にものぐるいで、しがみついていたでしょう。落とされまいと。自分だけ死んでたまるかと・・・・。矛盾してますね・・・。
自分でも結局その状況にないため、わかりませんが、ただハッキリいえるのは下の人間の場合、何かの映画のように自ら手を放し落ちるなどというカッコいいことはできないと思います・・・。
ドレイファスが焼けた閉めたエレベーターの扉をすぐ開き下を見て、主役と顔を見合わせるシーンが何とも言えません・・・・・・。
あと決して気持ちのよいものではないですが、適度に死体があるのも緊迫と緊張を与えます。現実の災害現場の悲惨からみれば、全然甘い描写でしょうが、その辺りのリアリズムを深く追求する必要もないですし、かといって全く死体がないのもそれこそ違和感から物語りからさめてしまうとこでしょう。
とにかく繰り返しますが、必要最低限の描写ですぐに転覆にはいり、その経緯や途中の行動は多々映画的な部分はありますが、脱出劇に専念するあたりは非常にテンポがよく、集中でき好感がもてます。
あとは個人的な好みですね。
たしかに『タイタニック』などはイイ映画だとは思いますが、私は重くて好きではありません。つまり、切な過ぎるんですよね・・・。あのディカプリオが・・・。みていて耐えられません。
展開はウマイとも思いますが・・・。
このような単純な内容のが私はいいですね。ただ、何も心には残りませんが。
しかし、ドレイファスも歳とりましたねぇ~、あとカート・ラッセルも久々にみました。
映像もなかなかみせますし、まぁ90分、楽しめればそれでいいのでは。
私は楽しく鑑賞できました。
様々な思いを抱えつつ人々が豪華な船上パーティーを楽しんでいた。そんな中、超巨大津波がポセイドン号を飲み込んだ。船は完全に転覆し、乗客たちは上下反転した船の中に閉じ込められてしまった・・・・。
「ポセイドン」 2006年 アメリカ
監督 ウォルフガング・ペーターゼン
主演 ジョシュ・ルーカス
出演 カート・ラッセル エミー・ロッサム リチャード・ドレイファス マイク・ヴォーゲル
オリジナルは鑑賞していませんので、比較などはできません。
しかし、単純に脱出アクションとして楽しめました。
映画に深みがないや、人間関係が弱い等の感想もみられますが、求めている所が違うと私は感じました。
人間ドラマでは全然ないですし、パニックカテゴリーですが、やはり脱出アクションであると感じます。
当然、いつもながら映画的な部分、つまり違和感は感じる点は多々あります。それはいつもの通り、わりきって作風をみきわめ楽しんだほうがいいと思います。
脱出劇を描いており、登場人物達の説明というか、感情移入に必要な最低限の背景を描き、人間関係も描くには描いてますが、その部分を重視すべきでなく、全ては脱出する為に行動を共にするという部分を描く為のものです。
そこに単純に集中すべきで、映画もそこしか描いておらず、そこを楽しまないと底の浅い、つまらない作品に感じてしまうのでは。
大型の船ながら、いきなり脱出劇の規模は小さくなりその点、正直不満に感じますが、結果OKだと思います。少人数の人間に絞りこみ、現実にはあり得ないながらも、映画的にはうまく男女と親子をつまり人間配置を絡め、まぁオースドックスといえばそうですが、脱出に関してはけっこううまく緊迫させ、スリリングに描いていると思います。
ヘタに大勢の人間と多くの場面を描くといわゆる大作にはなりますが、よほど本と展開及び編集をうまくみせないとダレたり、主軸が明確にならなかったりしてうまく描けない場合も多く、また背景や人間関係、出来事をうまく配置させ描いたしても長時間を覚悟で製作しなければそれこそ、底の浅いパニックとしても、人間ドラマとしてなりたたないものになってしまいます。ですので、これはこれでこじんまりと単純に楽しむ部分でいいのではないでしょうか。
また単純な中にも人間の自らの生死のかかわった極限での選択などをアッサリですが描いており、あれはまああれでいいのでは。
実際にあんなものでなないかとも哀しいことですが、想像します。自分が死ぬのは誰しも望まないわけですし、1人なら助かるものを2人共に死なすのはそれこそ良心が許しません。非情ではありますが、まさに非常であり、その深刻さを描く点においては生きますし、客観的な立場では、苦渋ではありますが、究極ではなく当然の選択だと感じます。
自分も身内ならまた違いますが、ドレイファスの立場ならなりふり構わず、夢中で下の人間を蹴落とそうとしたでしょう。もう正気の沙汰でなく、狂ったように・・・。しかし、逆であればそれこそ死にものぐるいで、しがみついていたでしょう。落とされまいと。自分だけ死んでたまるかと・・・・。矛盾してますね・・・。
自分でも結局その状況にないため、わかりませんが、ただハッキリいえるのは下の人間の場合、何かの映画のように自ら手を放し落ちるなどというカッコいいことはできないと思います・・・。
ドレイファスが焼けた閉めたエレベーターの扉をすぐ開き下を見て、主役と顔を見合わせるシーンが何とも言えません・・・・・・。
あと決して気持ちのよいものではないですが、適度に死体があるのも緊迫と緊張を与えます。現実の災害現場の悲惨からみれば、全然甘い描写でしょうが、その辺りのリアリズムを深く追求する必要もないですし、かといって全く死体がないのもそれこそ違和感から物語りからさめてしまうとこでしょう。
とにかく繰り返しますが、必要最低限の描写ですぐに転覆にはいり、その経緯や途中の行動は多々映画的な部分はありますが、脱出劇に専念するあたりは非常にテンポがよく、集中でき好感がもてます。
あとは個人的な好みですね。
たしかに『タイタニック』などはイイ映画だとは思いますが、私は重くて好きではありません。つまり、切な過ぎるんですよね・・・。あのディカプリオが・・・。みていて耐えられません。
展開はウマイとも思いますが・・・。
このような単純な内容のが私はいいですね。ただ、何も心には残りませんが。
しかし、ドレイファスも歳とりましたねぇ~、あとカート・ラッセルも久々にみました。
映像もなかなかみせますし、まぁ90分、楽しめればそれでいいのでは。
私は楽しく鑑賞できました。