ICHI

久々に長い映画記事をかいたあと、かかせてくれただけみた価値はあったのかもしれないが、
どうにも虚しく、この空しさをはらすために、邦画を鑑賞した。


「ICHI」


やはりいいね。
単純で。

映画とは、やはり、奇抜な発想もいいが、肝心なところは主人公の気持ちに入り込むことである。
それが私の鑑賞なのである。

その点、日本語であり、単純で、ある程度、もちろんアレンジはあるものの、できあがった素材での作品というのは入り込みやすい。

それが、どれだけ映画世界に、そう、その夢の中に入り込めたか。
それで映画の理解力というか、真の作品理解につながるのである。


そして、なんとも安心する。

もちろん、これは気分で、ハラハラドキドキしたい時もあるし、裏切りられることが新鮮でもある。

だが、安心は安定をあたえ、心がなごみ、深く入り込める。
やはり、私は日本人なのか・・・・・・・。





映画的な描写、台詞も有効である。
そう、映画的に。



ただ、殺陣ができない綾瀬、そのためにスローを、アレ、ちゃんとハイスピードだよね・・・・・。
多用するが、いいのであるが、全てにおいてではスピード感と迫力が不足する点は否めない。

大沢と獅童の対決も、ちょっと私にいわせると、物足りない。

あれこそ、もうすこし、アップとカット割の多用と多少のハイスピードをいれてもよかったような。

そう、ハイスピードは緩急なので、そればかりだとね・・・・・・。



そういった意味で、剣を楽しむ映画ではないが、座頭市というモデルなのでその切れ味というか、
切り捨てる爽快感、一番望む部分はけっこう堪能できる。

香取版のように、腹がたち、失望することはない・・・・・・。
そう、斬れない市は何の魅力もない。





展開も単純明快で実にいい。

善悪の区別もね。



役者の演技は、まあ・・・・・・・・・・・・。

それとカメラワーク、うん、それよりもカットをね、もうちょっと工夫してほしかった。
スローばかりでなくね、殺陣ができないのなら。


武版のように、緩急が、スピード感がないんだよね~。
ハイスピードばかりだと。

つまり、迫力がなくなる。


一瞬で終わらせる迫力とスピード感が、一場面くらいほしい。












前半の心を開かない、孤独な市が、なかなかいい。

もちろん、問題点もあるが、まあ・・・・。

映画上の辻褄はあってるし・・・・。





ふりかかる敵は切り捨てる。
これが醍醐味。




前半で、ストーリー上の有効性はなく、あまり意味をなさない台詞だが、

映画的には実に好きな、いい台詞である。

  




  “何斬るかわからないよ、
     
     見えないんだからさぁ・・・・・・”









設定やストーリー、編集やカットなどがいかに凝っていて、斬新でも、主人公の心の動きが追えない映画は・・・・・・・・。











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