テーマ:横溝正史

青沼菊乃の素性・・・・ 市川版「犬神家の一族」(1976年)

「犬神家の一族」の映像作品にて、その最高峰は1976年の市川版である。 佐兵衛翁の至上の愛を、遺言状にこめた真実の愛を、そして佐兵衛翁の想念を、そして怨念を非常にうまく、金田一耕助を引き立て、うまく映像化している。そして、あのラスト、あのヒューマニズム。金田一耕助の魅力も満載。 つまりはそれだけ市川監督が原作を愛し、理解して…
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「犬神家の一族」 青沼静馬の儚き宿命

「犬神家の一族」で一番の犠牲者は誰か。 それは青沼親子、つまり青沼菊乃であり、やはり静馬であろう。 菊乃は、50歳を過ぎた佐兵衛翁から寵愛を受ける。そして、静馬を身ごもると一時は佐兵衛翁の正妻として迎えられる話まででる。それは犬神三姉妹の命がけの脅迫、猛反対により阻止されるが、その後、佐兵衛翁から犬神家の全相続権を意…
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「犬神家の一族」 松子未亡人の復讐・・・

犬神三姉妹の長女、松子未亡人。 彼女は何故復員の迎えにいった際、静馬を自身の息子・佐清と間違ってしまったのか。 佐清と静馬は共に佐兵衛の美貌と性格をおおきく受け継いでいた。そして静馬は戦場で顔に大きな怪我をおっており、識別が不可能であった。 それにしても、最愛の一人息子を間違えるだろうか。 普通ではありえ…
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「犬神家の一族」 犬神佐清の大罪

犬神家の見立て連続殺人、これは犬神佐兵衛翁の遺言状が発端となる。 佐兵衛翁は、その遺言状に真実の愛をこめた。 つまり、長年の夢、想い、想念を。そして怨念を。そして最も重要な点はその怨念は至上の愛から転じたものであること。 全ては、野々宮春世への愛。 だが、連続殺人を引き起こさせた直接の原因は、ある人物にある。…
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「犬神家の一族」 野々宮珠世の確信と決意・・・

「犬神家の一族」で、何故野々宮珠世は犬神総本家に平然と暮らしていられたのか・・・・。 これに関しては過去の記事でも記述しているが、   ※「犬神家の一族」関連の過去記事            『犬神佐兵衛翁の怨念 ~「犬神家の一族」』       『『血と狂気に彩られた至上の愛-』~「犬神家の一族」…
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続・市川崑の金田一耕助

金田一耕助。 この名探偵、誰のが、誰が演じたのが好きでしょうか。 古くは片岡千恵蔵からはじまり、池部良、高倉健、中尾彬、古谷一行、石坂浩二、渥美清、西田敏行、鹿賀丈史、豊川悦司などなど。 テレビでは、やはり古谷一行、小野寺昭、片岡鶴太郎、中井貴一、上川隆也、稲垣吾朗など。 演じた役者全てではないが、私の記憶ではこ…
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稲垣版「犬神家の一族」・・・、核なき筋違いの脚本に失望感・・・。 (再追記)

友人に借りて、稲垣版「犬神家の一族」を再見した。 再見といっても、本筋はほとんど憶えていない。 冒頭の金田一のアメリカでのエピソード、あれを描いた点は非常におもしろいと、そして横溝正史を登場させ、金田一の探偵譚を記述するという原作にもある形式をとったのはとても興味をひいた。 しかし、やはり稲垣金田一に違和感があり、肝心の犬神家…
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「悪魔の手毬唄」 至妙なるタイトルと見立ての必然性。

先日フジで放映された稲垣版「悪魔の手毬唄」、これについて集中できなかったことをいいことに私はいい加減な感想と記事を記述してしまった・・・。 愛する金田一作品、故に大きな心で鑑賞しようとした。 だがそれは間違いであった。 愛する作品だからこそ、妥協してはいけないのである。 それが真のファンの姿である。 私はドラマ事態…
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市川崑の金田一耕助 ~おどろおどろしさは何処に? オカルト的幻惑に隠された見えない力、それは・・・。

先日フジで稲垣版金田一の最新第5作、「悪魔の手毬唄」が放映された。 原作を読み、横溝ファンには失礼ながら原作よりも市川版が好きで、基本にある私。 キャストを知った段階で失望と怒りが頂点に達してしまった私は、放映は大好きな金田一なので、何とか温かい気持ちでどこまで頑張って映像化するのかをみようと心がけた。 が、やはり失望感がわき…
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「横溝正史読本」 小林信彦編を購入!

私がよくおじゃまする、めとろんさんのブログ  『めとLOG ~ミステリー映画の世界』で知った横溝正史読本・小林信彦編の復刊。   「祝・復刊!『横溝正史読本』小林信彦・編 歴史的名対談!」 私も購入しました。 まだ読んでおりませんが、非常に楽しみです。 非常に短い記事ですがこれにて。…
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遺言状にこめた至上の愛 衝撃をうけたあるセリフの存在  「犬神家の一族」(2006年版)  再追記

「犬神家の一族」のリメイクをDVDで再鑑賞した。 劇場でみた時よりも複雑な思いが・・・・。 そして、あるひとつのセリフの存在に衝撃をうけた。 劇場で鑑賞した時は、やってほしくないという気持ちをもちつつも、やはりあの音楽を、あの大明朝体をスクリーンでみて感動した。そして妙な懐かしを感じながら鑑賞していた。 しか…
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「八つ墓村」 辰也出生の真相 その確信とは・・・  (追記)

「八つ墓村」について、私的に気になる点が生じた。 それは、フジTV、稲垣版の「八つ墓村」の内容についてである。 ある原作的に重要な人物が存在しない点。 しかるに、何故、私はあそこまであの映像にあれほど惹かれたのか。 美也子の最期が、厳密にいうと金田一と対峙するシーンが描かれている点で評価する方も多い。しかし、それ以上に・・・…
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「獄門島」(’77 東宝)  正に市川崑 の金田一耕助

今、25年ぶり位に読み直していた「獄門島」を読み終えた。 今回も、私の基本である市川版、 「獄門島」 1977年 東宝 監督 市川 崑 原作 横溝正史 脚本 久里子亭 主演 石坂浩二 と比較し、想うところを語ってみる。 原作を読み終えて強く感じた点のひとつは、“市川崑 の金田一耕…
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犬神佐兵衛翁、遺言状にこめた真実の愛 ~「犬神家の一族」

「犬神家の一族」の原作を今読み終えた。 この原作は25年位前、それ以上かな、一度読んでいるのだが全くその内容を忘れていた。 ほとんど初めて読む感覚である。 私の中で「犬神家の一族」といえば角川映画・市川版(1976年版)であった。 当然、市川版は全てが原作通りではない。しかし、かなり原作に近く描いてある点にあらためた…
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「犬神家の一族」~犬神佐兵衛翁の想念 (再追記)

私は今、「犬神家の一族」の原作を25年ぶりくらいに再読している。 もうオキマリのせりふだが、原作は忘れてしまっておぼえていない。 まだ、3分の1位までしか読み進めていないが、そのなかで私にとって衝撃の記述があった。 読み終わらない段階で、あえて今の段階で、今の思いで、この記事を書く。 私は金田一ファンだが、その入り口は映…
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「八つ墓村」 本筋と側面 ~竜のあぎとに秘められた愛・・・、辰弥出生の真相・・・。(訂正追記)

「八つ墓村」の原作を今読み終えた。 前回私が記述した記事、『「八つ墓村」 本筋と側面 鶴子の深き愛~辰弥、その名の由来』(http://toridestory.at.webry.info/200704/article_10.html)には間違った点が多々あった。 つまり私は稲垣版が原作に忠実であろうと想像のもとに市川版を批判して…
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市川崑の金田一耕助 「悪魔の手毬唄」 ~愛に満ち溢れた作品・・・。

私は過去に市川版「悪魔の手毬唄」について、2つの記事を記述している。 『村に伝わる手毬唄、それは悪魔の殺しの数え唄に・・・ 「悪魔の手毬唄」』 (http://toridestory.at.webry.info/200609/article_6.html) 『「悪魔の手毬唄」 本筋と側面~磯川警部、20年来の想い 』 (…
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市川崑の金田一耕助  登場人物の素朴さ・・・ 2

私は「犬神家の一族」の原作を25年位前に読んだきりでその詳細はもう忘れています。 その原作を忘れている私にとって、の原作について、いつもお邪魔するブタネコさんの「●石坂:金田一と市川版:横溝映画 考」(http://buta-neko.com/blog/archives/2007/01/post_1000.html)の中で、私…
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金田一耕助、そのヒューマニズム・・・。 (再追記)

今一度、市川版「犬神家の一族」において、原作でいうところの金田一耕助のヒューマニズムについて再考および、原作を含めた点で私なりに再考してみる。 まず、市川版「犬神家の一族」、もちろんオリジナルでの再考。 そのヒューマニズムとはもちろん最後の「しまった」のシーンである。これは一度記事にしています。 「犬神家の一族」に見…
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「八つ墓村」 (TVドラマ フジ 稲垣版)

今、稲垣版の「八つ墓村」を見直した。 正確には、はじめてみたといっていい。 つまり、放送時、録画していてきちんとみてはいなかった。ただ、たまたま目にしたシーンが村人が暴動を起こし、辰弥を殺そうと捜しているシーン。ここで村人全員が頭に懐中電灯をさしていた。 これが原作どおりかは忘れてしまって不明でなる(当然そんなわけはないと思う…
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「悪魔が来たりて笛を吹く」(TVドラマ フジ 稲垣版)

フジの吾郎ちゃんの金田一、「悪魔が来たりて笛を吹く」をみた。 この原作、私は市川+石坂版で金田一ファンになり、それから全部ではないがかなりの数、ほんとんどの原作を読んだ。しかし、何度もこのブログで記述しているように、もう20年以上、正確にいうと25年位前である。その詳細内容はもう覚えていない。 ただ、この「悪魔が来たりて笛を…
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市川崑の金田一耕助 ~「金田一です。」(石坂浩二著) 天使のような風来坊2 (追記)

「犬神家の一族」(2006)を鑑賞してから約半月。ここへきてようやく「金田一です。」(石坂浩二著)に目を通した。 この本の“序文”として市川崑監督のことばが記されている。 >映像化に際しては~扮装は全く同じにする。しかし原作のように有名人にしない。年齢も不詳だ。誰もが、この雇った風采のあがらない男に事件が解決できるのかと思う…
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市川崑の金田一耕助 ~「犬神家の一族」(2006) 天使のような風来坊

「犬神家の一族」を鑑賞して1週間経つ。ここへきてやっと映画プログラムの表紙をめくった。 プログラムを購入された方には、そのままだろうと言われそうですが、あえてこの記事を書きます。書かずにはいられない。 映画は鑑賞した方が様々な感想を持ちます。それは当然です。しかし、つくり手側はこう伝えたいというひとつの思いがあります。それは…
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「犬神家の一族」(2006年版) 贅沢なリメイク版・・・ (追記) 

「犬神家の一族」のリメイク、しかも市川+石坂コンビで。これは金田一耕助ファンの私には非常に嬉しいと同時に、やってほしくなかったという気持ちと半々で非常に複雑なところでした。 金田一の映像化作品では、市川+石坂コンビの作品を超えるものはありません。これは断言できます。一番の理由は市川崑監督が原作を愛し、原作を深く理解している点。そし…
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市川崑の金田一耕助  登場人物の素朴さ・・・

今、「悪魔の手毬唄」の原作を20年ぶりに読んでいる途中である。 そこで、これも以前から思っていた市川版と原作の違いがあらためて気になった。 市川崑の金田一耕助が原作と違う点は今までこのブログで数回記述している。 (http://toridestory.at.webry.info/200608/article_17.html …
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第19回東京国際映画祭のクロージング ワールドプレミア 「犬神家の一族」

今朝、TVで第19回東京国際映画祭のクロージング ワールドプレミアで「犬神家の一族」が上映されたと報じていた。 石坂浩二氏は、 「30年前の作品をまたやるというのは、人によっては「よくも、まぁ、ずうずうしい」と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、作品をご覧になって「うん、少しは進歩しておるな!」と思っていただければ、ありがたい…
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「獄門島」~真の恐ろしさ・・・ (追記) (一部訂正)

「獄門島」に関して今まで気にしていなかった点に目がむいた。 そのきっかけは。先日のめとろんさん同様、探偵もの(当然その他の分野にもだが)に非常に深い考察をされるブタネコさんの「●獄門島(上川版)」(http://buta-neko.com/blog/archives/2006/10/post_721.html)の記事を読んでで…
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「仮面舞踏会」(横溝正史著)に関するある思い・・・

「仮面舞踏会」横溝正史著、を読んだのはもう20年以上前(なんかお決まりのセリフ)。 当然、内容の詳細は覚えていない。映像化作品もTVで、古谷一行と小野寺昭もやったような記憶があるのだが・・・定かでない。 ただ、この原作に関して、内容を忘れているにもかかわらず、ハッキリと記憶しているある思いがある。 それは「非常に残念な作品…
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市川崑の金田一耕助  「獄門島」、雨宮の存在・・・

市川+石坂コンビの金田一シリーズで最大の疑問がある。 一番影響してくるのは「獄門島」。 原作では、復員船の中で鬼頭千万太から三人の妹を守ってくれとたのまれるのは金田一耕助本人。 しかし、市川監督は、わざわざ雨宮という人物を創作し、間に介した。 つまり、金田一耕助が戦争にいっていない設定になっている。 何故だろう・・・ 私…
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