それは満月の夜に・・・「ブルー・ウォーターで乾杯!」

テキサスの湖のそば、フェリーが往来する港そばにある『ブルー・ウォーター・グリル』。
そこの主人フロイドと周りの人の交流を描くライトタッチにコミカルに描くハートウォーミング作品。


「ブルー・ウォーターで乾杯!」  1989年 アメリカ


原題 FULL MOON IN BLUE WATER

主演 ジーン・ハックマン


この作品の記事を書くのは2度目。
(「ブルーウォーターで乾杯」  http://toridestory.at.webry.info/200608/article_74.html
以前書いた時は、鑑たかったのだが、DVDがなく断念した。

今回、ビデオで借りてきた。


『ブルー・ウォーター・グリル』の主人フロイドは、店のやる気をすっかりなくし、毎日映画ばかりみている。それはいつも同じ映画。1年前、湖で行方不明になった妻ドロシーが楽しそうに元気な姿で動き回っている画だった。

彼はドロシーの父親・大将と2人暮らし。
フロイドは周囲全員が、大将までが娘は、ドロシーは死んだと確信している中、ひとり彼女の死体をみるまではと、その死をうけいれなかった。

店に勤めているジミーはちょっと前まで施設にはいっていた気のちいさな問題児。彼は護身用だといい22口径をもちあるいており、グレゴリー・ペックに憧れていた。そんな彼は大将のことが好きだった。いつも浜辺で大将のチェスの相手や車イスを走らせスピードごっこだと大将と遊んでいた。

経営がまったくうまくいっていない店、フロイドは税金も払えず滞納していた。そこへ不動産やのチャーリーがいつも様にきては、もうここは潮時だ、ドロシーももういない、いい加減に売れと言う。4万5千ドルで買い手がいると。
しかし、フロイドは9万以下では売らないと突っぱねる。

チャーリーは役所の人間とつるんでいて、フェリーにかわり新しい橋の工事が現実になることを知っていた。橋がかかればその土地は1等地になる。なんとか、フロイドの土地を、しかも安値で売らせようとするチャーリーは役人に滞納分5900ドルを月曜までに払えと、さもないと店は競売にかけると圧力をかけさせることを提案、実行される。

すっかり商売っけをなくしているフロイド、以前店が繁盛していた頃は自分でバイオリンを弾いていたのだが、今はさわりもしない。
彼を愛しているルイーズは金曜の夜もフロイドが店の電気もつけづに浜辺へ大将を迎えに行っている間に合い鍵で店に入り、店の電気をつける。そして、店を共同でやり直そうという。自分がスクールバスでためた6300ドルを元手に。
2人は周囲も認める関係であった。
しかし、フロイドはふっきれずにいた。彼女を抱くものの、俺は妻を愛していると。生理的欲求と愛は別だと。

それではルイーズはいつかは、私をと・・・。彼女は心底彼に惚れていた。そしてその夜も共にした・・・。


翌日の土曜日、ルイーズが朝帰宅したあと、保安官のベイチが『ブルーウォーター』に現れる。
大将は未払いの給料をせがみにきたジミーが、店を燃やして保険金で金を手にいれ、給料も余計に払うから手をかせというフロイドにあきれ、店に何かあったら警察に通報するぞと言いながらいつもの浜辺へ連れていっていた。

そして保安官ベイチはフロイドに言った。
“ドロシーの死体が上がった・・・”

小さな町、ドロシーの死体があがったことはルイーズの耳にも入り、彼女はフロイドを慰めに店へむかう。
そこへ死体確認を終えたフロイドと保安官が戻ってきた。

当然のようにフロイドは落ち込んでいる。
保安官とルイーズは慰め、あかく話をするが彼は乗ってこない。

保安官は店をあとにした。
“今夜は満月だ。満月の夜は何かが起きる。気をつけろ”
と言い残して。


保安官が去ったあと、未だに妻のことを言い続け、店はもう売るというフロイドにあきれたルイーズは、前から誘われていた別の男とデートするとフロイドの目の前で電話をかけ、出て行ってしまった。

浜辺では、ジミーと大将がいつものように車イスを走らせ遊んでいたが、ジミーがうっかり車いすごと大将を湖へ投げ出してしまった。急いで水からひきあげるが大将は動かない。

『ブルーウォーター』では、いつもの映画をみていたフロイド。しかし、8ミリのフィルムがからまり一部が焼けてしまった。フロイドは映写機をつかみ床へたたきつけてしまう・・・。

別の男とデート中だったルイーズは、ボウリング場で橋建設の話が現実化する情報を耳にする。彼女はデート相手を車にのせ、不動産屋のチャーリーの事務所へ行き、彼に車はパンクさせた後、『ブルーウォーター』へ向かう。

『ブルーウォーター』では、フロイドがテープにルイーズにあてた遺言をのこし、薬を飲もうとしていた。しかし、グラスが割れしまい、中の薬がテープレコーダーにかかってしまった、その時。
ジミーが大将を殺してしまったと店へきて、フロイドに22口径を抜く・・・。やがてそこへルイーズが男とやってくる。
それは、満月の夜になる日のこと・・・・。


ハッキリ言って、なんてことない話です。フロイドもほんとに女々しい奴なんですが、この映画とても好きなんですよね~。
ホントはフロイドもルイーズのことを愛している。しかし、不器用な彼はそれをハッキリ言えない。ある意味ドロシーのせいに、彼女を盾にして、現実をみようとしない。
しかし、彼女が他の男とデートすると言った時の彼の行動、そしてテープレコーダーにある一言を録音したあとすぐに、吹き込み直すシーンなど、不器用で頑固なフロイドが、イラツキながらも非常に人間味を感じる。

ルイーズ、そして大将も。なんかいいんです。そしておバカなジミーも。
ジミーと大将があそぶ浜辺のシーン、青い空がとても目に焼き付きます。
そして、ラスト、これも何てことないラストですが、いいんですよね。

けっして感動するわけではないんですが、時に笑わせ、そして最後は心温かい気持ちにさせてくれる。のんびりとした休みの日に、頭使うことなく、ねころんで鑑賞するにはいい作品。

つまらない人はつまらないでしょう。なんだこれっと。
しかし、私は、なんか癒される、大変好きな作品です・・・。


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